恒大危機って何?
最近中国のニュースで「恒大」問題とか「恒大」破産とかいうワードが出てきます。
これは何って思ってる方も多いと思います。
恒大とは中国の不動産会社を祖業とする会社で観光業やインターネット関連サービス、最近では電気自動車の事業も開始している巨大企業集団です。
サッカー好きなら広州恒大というチームを知っている方も多いと思いますが、このチームも恒大集団の1つです。
不動産会社は中国ナンバー1の規模であり、2020年の売上は日本円にして約8兆6000億円にもなります。
この会社が現在経営危機に陥っており、これを引き金に中国の不動産が暴落するのではないかと言われています。
中国現地の実態は?
恒大は本社が深圳市にあり、私の住む市のにも恒大のマンションが多く建っています。
建設中のものもあれば完成し、既に入居しているマンションもあります。
建設中のものは今のところそのまま建設は進んでいるようですし、既に入居しているマンションも電気が止まったりというような問題も発生していないようです。
ただ、深圳の本社には多くの債権者が押しかけて一時期かなり騒然となったというニュースがありました。
恒大以外にも連鎖していくの?
私が住んでいるマンションは佳兆業とういう不動産会社が開発したマンションです。この会社は中国では3番目ぐらいの規模の会社ですが、
ここも金融商品の利払いが出来ない噂が広がってきています。今のところ住んでいて電気・水道・ガスが止まったりゴミが回収されないという
ような不都合は出てきていません。
中国人の反応は?
日本のニュースではセンセーショナルな伝え方をされて大きな社会問題になっていると思われがちですが、中国の一般庶民はそれほど
大騒ぎはしていません。儲けすぎた会社が叩かれていい気味というようなニュアンスで話す方もいます。
バブル崩壊目前か?
今のところデフォルトは回避している様ですが、連鎖的に恒大以外の不動産開発業者も経営危機の報道が出てきており、不動産業界は大荒れ状況です。
私が周りでもマンションを売りに出しても問い合わせすら来ないという嘆きが聞かれます。
近くの不動産会社を除くと去年までは事務所に所狭しといた販売員が今年は1人しかおらず、暇そうに掃除をしている状況でした。
不動産の価格は明らかに下がっているという状況ではなく、買う方も売る方も状況を見守っているという感じです。
中国政府は深刻な経済危機には発展しないと火消しに必死ですが、しばらく緊張状態は続きそうです。
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